【英語多読の効果!】英語教室での実践報告

学習法

こんにちは!

Hello! How’s everything?

子ども英語教室の講師を務めて7年。4人の子のママ、チーナです!

お子さんが、英語の文章やフレーズを覚え始めたら、「英語の多読」をぜひ英語学習に取り入れたいですね!

幼児や小学生の英語学習は、「英語をたくさん聞くこと」「簡単なフレーズを話すこと」が多いですが、文字を読むこと(絵本の多読)を同時に行うことで、英語のリスニングやスピーキングの理解をぐんと速くさせることができます!

その効果とは、

語彙力がつく
膨大な英語フレーズに触れる
リスニング力がつく
継続することで、総合的な英語理解の能力が上がり、一語一語を日本語に訳さない英語脳が​鍛えられる

「なぜリスニング力なの?」と思う方もいると思います。

私の子ども英語教室レインボーサークルでの実践例を元に、詳しくお話しします。

実践例に出てくる絵本は、すべて初級レベルの簡単な絵本です◎

実践例の背景を少しお話ししておくと、多読に取り組んでいる私の生徒たちは、小学校低学年〜高学年で、自宅にCD付きの英語の絵本を持っている子はいません。

教室の絵本は、一人3冊まで貸し出しOKで、発音や意味を私と確認しながら、準備のできた子は、他の生徒たちの前で、音読をします。

音読ができるとスタンプがもらえて、30個たまると、景品がもらえるシステムです♪

では、実際に見ていきましょう!

語彙力がつく

絵本を読み進めると、いろいろな単語に出会うのは当たり前!

日本でも、幼児に絵本を読み聞かせることは、日本語の学習にいいとされています。

その容量で、英語も習得していこうということです。

絵本は、一つの言葉を繰り返すことも多いので、絵と一緒に知らない単語もすぐに覚えてしまいます!

実践例①

「I see colors」という絵本は、「I see yellow.」「I see blue.」…とその色の写真と言葉が続き、最後に「I see colors all around!」で終わる8ページの絵本です。

(訳:「色が見える」「黄色が見える」「青が見える」「いろんな場所に色が見える!」)

同じ言葉のリピートで、「I see」という言葉は、この一冊で覚えてしまいます。

言葉をリピートする絵本は多く、「How many?」という他の絵本もあります。

この絵本は、「How many legs on an octopus?」「How many legs on a bug?」…と続く絵本も、「How many」の意味や、生き物の名前はもちろん、「legs(足)」「on(〜に)」の使い方も覚えます。

「How many legs on a spider?」「How many legs on a bird?」と、話を膨らませて、

「How many〜」のフレーズを教室でも取り上げました。

(参考:Creative Teaching Press: Level 1)

効果

人は、繰り返すことで、その言葉が大事ということがわかり、実際に覚えます。

絵があるので、ある程度の意味は想像でき、物語の展開を楽しみながら、単語も自然と覚えてしまいます!

ただ一つ一つの単語を覚えるのとは、子どもの意欲が全然変わります。

 

膨大な英語フレーズに触れる

絵本には、毎日の生活ですぐに使えるフレーズを使うものが多々あります。

そのような絵本は、内容も理解しやすいので、多読を初めてすぐの子たちにもオススメです。

 

実践例②

「How can I help?(何か手伝いましょうか?)」という絵本では、子どもたちの写真と一緒に、日常で行うことの説明文が続きます。

全てのページで、「How can I help?」から始まり、

「I can wash and dry the dishes.」(私、お皿を洗って乾かせるよ。)

「I can put my toys away.」 (私、自分のおもちゃ片付けられるよ。)

「I can help take care of my baby.」(私、妹の世話のお手伝いできるよ。)

「I can feed my rabbit.」 (私、ウサギにエサやれるよ。)

「I can water my garden.」 (私、お庭の水やりできるよ。)

と、続きます。

全部で7ページと短いですが、毎ページに異なる単語があるため、ある程度英単語を知っている小学校高学年以降のレベルだと思います。

この絵本を、子どもたちが音読するときには、「料理を手伝いたいとき」「掃除を手伝いたいとき」はなんて言うのかな?と、他のシチュエーションの言い回しについても話します。

また、「What do you help for your Mom everyday?」(いつもお母さんのどんなことを手伝っているの?」と、自分のことに置き換えて、英語がイメージで身についていくようにうながします!

(参考:Creative Teaching Press: Level 1)

効果

日常の話の絵本は、子どもたちの毎日の行動に直結する内容のため、イメージしやすく、毎日の生活に取り入れることができれば、すぐに覚えてしまいます。

実際に、「How can I help?」は、日常でとてもよく使う英語です。

その他にも、動詞の使い方、「I can〜」の言い回し、「put away」(片付ける)、「take care of〜(〜を世話する)」など、一つの絵本に、覚えたい英語がギュッと入っています。

 

リスニング力がつく

「絵本を読んで、どうしてリスニング力が身につくの?」と思うかもしれませんが、たくさんの文章に触れると、必ず知らない単語というのが出てきます。

フォニックスをしっかり学んでいると、知らない単語も「読める」ようになります。

リスニングをしていて、または英語で会話をしていて、わからない単語が出てくるとき、「なんとなくこうかな…?」と推測しなければならないことが多々あります。

その意味理解がただの「勘違い」でなく、正しいかどうかを確認する必要はありますが、それは、一つの単語であるより、全体の内容について正しいかどうかということが最も重要です。

「前後の文章から、知らない単語を推測する能力」=「英語を全体の内容として読み解く能力」を身に付けるために、このような多読の能力はリスニング力にとても役立つと言えるでしょう。

 

実践例③

「Where do monsters live?」という物語では、たくさんのモンスターと、それぞれのモンスターの家が出てくる、とてもかわいい絵本です。

「Where do monsters live?」(モンスターはどこに住んでいるの?)という題名のあとに、

「A green monster lives in a green house.」(みどりのモンスターはみどりの家に住んでいるよ)

と、まずはシンプルに色とセットになったモンスターと家が出てきて、

「A striped monster lives in a striped house.」(ストライプのモンスターは、ストライプの家に住んでいるよ)

と、ストライプのモンスターとストライプの家の絵に続きます。

他にも、

A dotted monster  ー  an dotted house (水玉模様のモンスターと水玉の家)

An invisible monster ー an invisible house (透明のモンスターと透明な家)

と言うようなセットがいくつか出てきます。

”dotted”(水玉模様の)”invisible”(透明の)という言葉を知らなくても、絵を見て、そして前後の物語のパターンを見て、その意味が最後にはわかるのです。

音読を聞く子どもたちを見ると、このプロセスがリスニングにも当てはまっていることがわかります。

絵本を見ながら音読を聞いている子どもたちも、知らない単語があるにも関わらず、絵本全体の意味を理解し、知らない単語の推測も最後にはできるようになっています。

(参考:Creative Teaching Press: Level 1)

効果

上の例では、フォニックスから知らない単語を自分で読み解くことで、日本語に訳さない英単語を「イメージで」理解し、覚えています。

多読を繰り返すことで、一語一語を日本語に訳さない英語脳が​鍛えられ、リスニング力も高めることに繋がるということができます。

 

おわりに

私の英語教室で、フォニックスをある程度わかっている多読を始めた10歳前後の子ども達は、3ヶ月で20冊ほど読み終わり、英語の能力全体が高まりました。

みんなの前で音読をするというのが、低学年の刺激にもなり、かんたんな絵本から始めることで、音読をする本人も楽しく継続しながら、英語で発表することに自信をつけている様子です。

始めは苦手意識のある子も、このような段階を踏むことで、自己肯定感を高められていると感じています。

絵本のいいところは、継続がしやすいということです。

好きな物語は、飽きるまで何度も読めるし、最後には必ずオチがあって、大人も夢中になれます。

英語教室の環境でなくても、多読と同時進行で、お子さんに家族に読み聞かせをする機会をぜひ作ってください!

そして、多読を実践する子、音読をする子を、たくさんほめる機会をいっぱい作ることが、多読の成功のポイントです。

多読は、読書と同じで、基本的に子ども自身で進めるものです。

「ほめられて嬉しい!」「英語で物語が読めて、家族や誰かに伝えられるのが楽しい!」という気持ちを増やして継続できるように、周囲の人たちがぜひ応援してあげてください。

その継続の努力は、全体的な英語の能力を高めてくれ、さらなる自信に繋がります

具体的な多読の進め方、おすすめの教材については、こちらも参考にしてください。

【英語の多読】幼児、小学生のおすすめ絵本(教材)

【英語の多読とは】幼児、小学生からの始め方、学習方法

Thank you for reading! Have great learning!

(読んでくれてありがとうございます!充実した学びを!)

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